1.終りなき疾走
作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾
15の時
通りのウィンドゥに飾ってあったギターを見た時
稲妻が俺の体 駆け抜け
全ての夢が走り出し
貧しさも恋の辛さも
受け止めた まっすぐに
嵐のような拍手とざわめき
フラッシュライト
ヒットチャートは NO.1
サクセスストーリー
罠に満ちたゲームに奪われて見失い
お前から遠く離れた
でも今夜戻ってく
俺は見つけたい 金で買えないものを もう一度
ねぇ、寒くはないかい?
君の夜をおくれよ 俺の朝をあげるから
俺たちに残された時間
あともう残り少ない
わかち合えるのは愛だけ 拒まないで!
立ち上がって踊ろう
俺の肩に もたれていいよ 倒れやしない
吹きとばせ! きつい日々の生活(くらし)を
吹きとばせ! すりかえられた夢
駆け抜けろ! 闇と光のはざまで揺れる時の流れを
乗り越えて
2.東京
作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾
路地の裏で少女が身を売る
少年達は徒党を組んで獲物を探す
プールサイド 寝そべる金持ち
真夏の街を仕事探してさまよう人
いつまで君 持ちこたえられる
壁のむこう軋むベッド
床の下でフルヴォリューム TVがわめく
東京 俺をねじまげないで
東京 あの娘引き裂かないで
高速道路の下で生まれて
地下鉄の上で死んでゆく
東京 昨日を飾りたてないで
東京 明日を塗りつぶさないで
東京 TOKYO 東京
満員電車 疲れ果てた顔
子供達は校舎の中で押しつぶされてく
ネオンの下で孤独は取り引きされ
老人達は失意の中で何も語らない
いつまで君 持ちこたえられる
窓のむこう唸るエンジン
頭の上 超低空飛行のジェット
東京 俺を追いたてないで
東京 あの娘揺さぶらないで
ディスコで恋して ホテルで愛して
ドライブ・インでさよなら
東京 時代のせいにしないで
東京 光を見つけさせて
東京 TOKYO 東京
3.丘の上の愛
作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾
笑顔ひとつで君はどんな恋でもたやすく手に入れた
でも誰ひとり愛さず ただのボーイフレンド遊び相手
貧しさの中で こわれて消える愛の生活は嫌だと
まるでショーウィンドゥに自分を並べるように
着飾って誰かを待ってた
※愛が買えるなら その涙の理由を教えて
愛が買えるなら ため息の理由を聞かせて
いつわらずに※
君がただひとり心を奪われた あいつはまだ若く
夢の他には何も持たない貧しい学生
だけど九月の雨の夜君は丘の上に住む誰かの
氷のような腕に抱かれて 未来を手に入れた
愛とひきかえに
(※くり返し)
夜毎冷たいベットで夢見る
丘を駆け降りてく夢
愛しい人のもとへ戻ってゆくがいい
愛だけを まっすぐに見て
(※くり返し)
4.あばずれセブンティーン
作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾
ラジオで聴くのはロックンロール
ダンスに行くならリズム&ブルース
だけと頭はからっぽ
クラスに三人 テディボーイ
学枚じゃ毎日 バスケットボール
だけと頭はからっぼ
今すぐこの町出たいけど
行きたいところが見つからないのさ
そうよ あたいはいかれたあばずれセブンティーン
父さん万年係長 母さん汗かき太っちょ
そして頭はからっぼ
兄さん女たらしで姉さんバージンですまし屋
そして頭はからっぽ
食べたいものはあるけれど
瓦礫だとか石ころなのさ
そうよ あたいはいかれたあばずれセブンティーン
毎晩誰かに抱かれて朝まで何とか幸せ
だけど心はからっぽ
お酒も煙草もクスリも何でもかんでも試した
だけと心はからっぼ
愛した男はいたよ
憎んだ男の数だけいたよ
そうよ あたいはいかれたあばずれセブンティーン
あたいは誰にも指図をさせない
いかれた あばずれセブンティーン
5.傷心
作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾
どれ程泣いたなら あなたを諦められる
どれだけ遠くへ 行けば忘れられる
他の誰かを好きになろうとしたけど いつも
あなたとの眩しい時が 蘇えるだけ
手紙も想い出の指輪も捨てた今ても
受話器を握りしめて夜がまた明けてゆく
ひと言その声を聞けたら眠れるはずなのに
あの人いつもやさしく あなたを忘れる事が
できるまで待ち続けると言っていれるけど
冷たいあなたの背に ひかれ顔をうずめ このまま
6.今夜こそ
作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾
仕事が終わりベルが鳴る時
君は自分を取り戻す
化粧直して黄昏の中溶け込んでゆく
一人の部屋は気が滅いる程寒々しくて
今夜はまだ帰りたくない
きらめく通り 踊れる店へ
まるで夜のために昼を生きる君
何もかもを投げやりにただ受け入れるだけ
※今夜こそ今夜こそ 君をここから連れ出す
夜更けまでに夜明けまでに
今夜こそ今夜こそ 君とここから抜け出す
夜の縁からころげ落ちぬうちに※
君の体を通り過ぎた
かけひきだけの男達
今度は君がまるで復讐してるみたいに
揺れるスカート 汗ばんだ胸 ライトの中
クイーンのように 踊り続ける誰も傍に近づけずに
数え切れぬ嘘に満ちた恋の中
真実の愛見つける事も諦めた君
(※くり返し)
鏡の中の汗と涙でかすんだ自分を支えてる君は誰?
(※くり返し)
7.反抗期
作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾
ボストンバッグにラジオと着がえ押し込み
退学届けと手紙ポケットに入れて
今夜お前は世界を相手に戦い始める
ティーンエイジブルー
寒さしのごうと映画館のドアを開け
ジェームスディーンの横顔見ても
もう以前のように熱くなれない
ロビーで煙草ふかすティーンエイジブルー
息がつまる程 愛に満ちた家
泳ぎ出さなきゃ 溺れそう
酔いつぶれた町 深夜喫茶 午前4時
誰かにさよなら言おうと電話の前
だけど誰ひとり思い浮ばない
寒い程ひとリティーンエイジブルー
逃げ出したところで やがて同じこと
誰も手をかしてはくれないよ
明けてゆく空を見上げて舗道歩けば
口びる噛んでも 涙止まらない
どこへ行こうか もう帰ろうか
でも それじやまたもとのティーンエイジブルー
8.ガラスの部屋
作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾
床の軋む狭い部屋で体寄せて眠ったね
いつかお前こんなとこから
連れ出すと誓った闇の中で
固い喉にコーヒーだけ流しこんで走ったね
駅のホーム 陽ざし浴びて
お前は誰よりも素敵だった
疲れ果てて すれ違って少しずつ欠けてゆく
やさしさ でも愛まで かわれてくとは思いもせずに
待ち合わせて食事しても何も話すことがない
いつから こんなに遠く離れてしまった 二人の心
車なんて欲しくもない 広い部屋もいらないよ
寒い夜をあたためあえた
二人のぬくもり ただそれだけで
9.明日なき世代
作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾
泣かないで 俺達の愛は誰にも触れさせない
泣かないで 俺達の明日誰にも渡さない
世界はまるで終幕(フィナーレ)をむかえてる悲劇の舞台(ステージ)
もう見たくないよ
壁に描かれた俺達の明日なんて崩れ落ちる
狂気に満ちたゲームに撃ち抜かれ
今夜二人泣きたい程 みじめな気分で歩き続ける
明日は瓦礫の街へ
お前は魂を売り買う通りへ戻ってく だけど
泣かないで 俺達の愛は誰にも触れさせない
泣かないで 俺達の明日誰にも渡さない
69年の夏は路上に燃え上がる幾つもの幻影(ゆめ)を見たよ
まるで俺達傷だらけの4回戦ボーイみたいに
打ちのめされてきたけど まだ倒れちゃいない
今夜俺はせつない程 お前の痛みを身体に感じる
砕けた夢は捨てなよ
昨日と同じように明日を生きてはゆけないよ だけど
泣かないで 俺達の愛は誰にも触れさせない
泣かないで 俺達の明日誰にも渡さない
10.家路
作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾
青く沈んだ夕闇に浮かぶ街を見おろし
この人生が 何処へ俺を導くのか尋ねてみる
手に入れた形あるもの やがて失うのに
人はそれを夢と名付け 迷いの中さまよう
そして女達は愛という名のもとに
俺を上と下に引き裂いた
だけど今でも信じている
心のすべてを奪い去るような真実の愛
悲しみ果てしなく風は夜毎冷たく
人は去り人は来る でも気付けば
道標もない道に一人
そして夜が明けたらまた生きてくために
生活(くらし)を背負って歩き出す
疲れた体 次第に何も
聞こえなくなる 感じなくなる だけど
どんなに遠くてもたどり着いてみせる
石のような孤独を道連れに
空とこの道出会う場所へ
青く沈んだ夕闇に浮かぶ街を見おろし
どんなに遠くてもたどり着いてみせる
時のはざまにいつの日か
魂を解き放って
どんなに遠くてもたどり着いてみせる
石のような孤独を道連れに
空とこの道出会う場所へ
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